ショップの名前からも縁がなさそうな通販サイトだったんで、十夜さんの『悪役令嬢は溺愛ルートに入りました!?』の本を買うときには違うお店で買っていた。しかし、今回特別ブックレットが夏のイベントでもらえるとのことで『夏の本まつり』というフェアに参加することに。それが実は罠だらけだと知ることもなく…
ショッピングの罠
まずは普通にお買い物する。が、発送通知がこない。
「へえ〜6ポイントためればもらえるんだ。3千円分か。3,500円で送料無料だし、4,000円弱にすればいいか」
と、数少ない欲しいものの中から選んで買い物をする。それも2〜3日で入荷予定の本。
しかしいくら待っても届かない。状況が分からないから「よくある質問」を検索してこれを見つけた。
日数表記があるものは、タイミングによっては在庫がなく遅れると。場合によってはお取り寄せになったりキャンセルになる。5日すぎても発送通知が届かないときは連絡しろとある。
7日過ぎたところで問い合わせをする。回答がくるのに2〜3日かかった。そして回答を待っている間に本が届く。
「お取り寄せ」の罠とキャンセル不可
こんなのも記載されていた。
「お取り寄せ」は10日、長いものでは1〜2ヶ月かかると。そんなのたまらないからあわてて連絡することになった。さらに…
在庫があるものを買っても、同梱商品がお取り寄せの場合、待ってる間にキャンセルされるかもだと!? トドメが、
いかなる理由があれど、買う側からはキャンセルできないのだ!
じゃあ、遅れてるのは置いといて揃ってるのから分割発送してもらおうとユーザーは考える。が、しかし…
商品の発売日が変更になった時以外は出来ない…
取り寄せに1〜2ヶ月かかるかもしれない、こっちからはキャンセルできないけど向こうからは一方的にキャンセルされる恐怖の『お取り寄せ』
どうなるかわからなくて、よそのショップで買った方が早いかも…とやきもき。最悪キャンセルされるかもしれないギャンブルのようなお取り寄せ。
制約だらけのショッピングサイト。(おまけに全部自分でよくある質問を調べに行くことが必要)
フェアポイントの罠
フェアポイントは数日かかることがある
なんとか届いたので、これで応募できるとポイントを確認する。あれ?ポイント 0 のまま増えてない。また調べに行くと、到着してもすぐにはステータスが発送完了にはならないらしいことがわかる。
次の日、発送完了になってショップの通常ポイントは増えてる。でもフェアポイントは「0」なんで!?対象外の本だったの?と、ハテナマークだらけになったので、また調べに行く。フェアポイントの付与には数日かかることがあるらしい。なぜだ。
交換ポイントが必要
次の日ようやく交換しようと思ったらできない。交換するのに3ポイント必要!? なんですと!?もっと大きくお知らせしてくれ…というか、こんなの現金請求でいいでしょうに。たった8ページの薄っぺらい冊子送るのに送料と手数料で1,500円分とかボッタクリ。
なんでこんなに大事な注意事項が下の方にちっちゃくまとめて書いてあるんだ?最初に全部ちゃんと読む買い物客いるのかね…
追加分を買う…
どれくらい時間かかるかわからないから怖くて「在庫あり」の商品しか実質選べない。このサイトは扱ってる商品も偏ってるから欲しいものなんてそうそうない。あってもほぼほぼ例の「お取り寄せ」。ショッピングサイトとして詰んでる。
なんとか見つけて買おうとすると本一冊なのにメール便も選べない。しかたない。割高な送料を負担してまた届くのを待つ。それからポイントが付くのを待つ。
ようやく揃って、よし交換!とウキウキでいったら、
「在 庫 な し」
昨日まであったのに…!! …そのときの気分をなんと書けばいいのか。とりあえず色んなものを投げたくなった。悔しさと怒りが入り混じる。あと無駄にお金を使ってしまって後悔するような。詐欺にあったらこんな気持ちになるんだろうか。
イベント景品みればわかるけど、他に交換したいものなんて何もない。数ページの冊子はイベントの最小ポイントで交換できる品物になっている。それなら貯めたポイントが無駄にならないように、数に制限のない電子データのダウンロードにしておくとか、セーフティを設けておけばいいのに。
不親切な小売
ポイント交換できなくなった時点で、まだフェア期間の半分も残っていたため、ショップ側に特典冊子の増刷などの対応や通販システムのことについて問い合わせた。欲しい人は私の他にもっといるだろう。
しかし、何を言っても「ここに書いてある通りー」で返ってくる(例の小さな注意書きやよくある質問のこと)。書いてあるんだから問題なし、なんだろう。なんならちゃんと読んでないのが悪いってことか。
色々と返答が返ってきたけど、「自分たちは小売だから…」と言いたいらしい。自分たちはただ売ってるだけ、イベント内容や方法は出版社が決めてるからどうにもできないって。
小売ならお客さんを惑わすような通販システムをなんとかすべきじゃ?ってところに戻ってしまう。検索してみると結構「やられた…」「罠にはまった」とかちらほら出てくる。それでも変わらないってことは根本的に改善する気がないってことなんだろう。結局はショップを利用しないに限る。
限定煽り商法と制約通販の合わせ技
今まで使った通販サイトの中でダントツ最悪で、後悔しかないイベント。2度と利用することはないと思わせるのに十分。いつものお店で安心安全にお買い物していれば良かったのに、つい特典につられて手を出したらこれだ。
アイドルの握手券が欲しくて商品を大量に買うのが問題になったことがあったね。商品を買うことが手段になってしまている商法は、私にとってのショッピングの楽しみからは程遠いところにあって根本的に合わなかった。
限定特典、早い者勝ち、で購入を煽るイベントなのは他にもあるのでまあいいとしても。不親切で制約まみれの通販システムとの合わせ技はストレスフルなネットショッピングになる。むしろ、こんな通販サイトを選定している出版社のほうに疑問が湧く。
フェア参加にあたっての注意点が商品ページのイベント告知にきちんと明記され、注文品が速やかに入荷発送され、連絡が来て、発送後速やかにポイントが反映されてればなんの問題もなかったんだよ…
間違って注文しちゃっても自分からは絶対にキャンセルできないので一発で正しい注文。一方キャンセルされずに商品が届くかどうか。特典がいつなくなるか。お取り寄せがいつ入ってくるのかわからず。ヤキモキ、ハラハラ、ドキドキしたい人ならこの通販サイト利用してもいいんじゃないかな。
おまけ
結局使うことのなかったポイントをどうしたか。
交換景品のなかに図書カードがあるんで、それに全部突っ込もうかと思ったのだが。
応募したら締め切り後に抽選で図書カード発送なのかと思ったら『応募用紙が』送られてくるんだって!
おまけに用紙のお届けが期間外になる場合もあったり、不測の事態で発送が遅延した場合もアウトなんだと!
もう笑うしかないね。どこまでいってもひどいの一言。もちろんそんな面倒なことなんてせずに、ポイントは抹消されました。
〜今日のひとこと。
「ギャンブル好きの人のみ利用すべし」