図書室の海

本好きの感想ブログ

完結

方舟 夕木春央 - 方舟に乗るのは正しき人か

友人に勧められて、夕木春央(ユウキ ハルオ)さんの『方舟』を読む。感想や思ったことを書いていく過程で話の結末に触れているので、細かいネタバレにはなっていないけれど未読の方はご注意を。※2024年2月現在、この作品は版元ドットコムへ版権フリーの画像…

後宮の黒猫金庫番 - 岡達 英茉さんの書籍書き下ろし

大好きな後宮もの。好きな作家さんが書いてる…読まねば! と、岡達 英茉(オカダチ エマ)さんの『後宮の黒猫金庫番』を購入する。小説家になろうで出会い、ずっと追い続けてる作家さん。とても安定した作品を書き続けていて、なろうで連載を読めない書き下…

映画ハウルの動く城が理解できないと言われて

魔法使いハウルと火の悪魔 ジブリ映画『ハウルの動く城』の原作。先日、友人とアニメ映画の話をしていて「ハウルの動く城ってイマイチ理解できないんだよね」と友人が言う。確かにわかりにくい。原作を読んでいないと理解できないと思う。でも、友人に映画の…

もう一度読みたい!海外児童文学ファンタジー - 古王国記 サブリエル

空前のファンタジーブーム 一時期、児童文学ファンタジーブームが続いた。『ハリーポッターシリーズ』の世界規模のブレイクをきっかけに、各出版社から続けとばかりにこぞって書籍が出版され、高価なハードカバーなのに売れる。二匹目のドジョウ狙いの翻訳本…

転生王女は今日も旗を叩き折る - 無料小説の書籍版をはじめて買う

「小説家になろう」の小説で、はじめて書籍版を買った作品。webで読んでいてどうしてもまとめて読みたくなった。書籍版には書き下ろしのエピソードが付け加えられてて、それも他者視点だったので2度美味しい。 後半はヒーローであるレオンハルトの思考がダダ…

後宮 × 暗殺 × 医療

なぜか後宮が舞台の小説に惹かれる まず、大昔の中国を舞台にした小説はたくさんある。なぜか。京都や奈良に、唐や隋の時代の文化財が数多く残っている。この時代入ってきた文化の影響は大きいと思う。あと、西遊記、水滸伝、三国志、ゲームやアニメになって…

私となろう小説の出会いは洗剤だった件

洗剤と魔女『緑の雫』 ーーとある日、私は噂で良いと聞いた「緑の魔女」というランドリー洗剤を調べていた。あるネットショップで検索をかけたとき、洗剤と一緒に出てきたのが『緑の雫』という本。「緑」「魔女」のワードでヒットしたようだった。 緑の雫 (…